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ゲーム開発者のためのオンラインゲーム制作に必要なプラットフォーム 【Photon新プランのご案内】

ゲーム開発者のためのオンラインゲーム制作に必要なプラットフォーム 【Photon新プランのご案内】

「オンラインゲームの制作を始めたいと考えているが、どのような順番で進めていけばいいかわからない」 といった不安のお声をよく聞きます。

本記事では、ゲームのチュートリアル作成からプレイテストの実行まで、特にマルチプレイヤーゲームに必要な一連の流れについて概要を解説します。

また、その工程をスムーズに進める機能を一括して導入できるPhotonの新しいプランについてもご紹介いたします。

ゲーム開発の流れ

始めにゲームのアイデアや仕様を明確に定義するために、企画と仕様設計を行います。

次に、プレイヤーが円滑に接続できるようネットワークを構築し、操作説明の作成とチュートリアルを用意します。

最後に、プレイテストを実施し、実際のユーザーから得られたフィードバックを基に、必要な改善を加えます。 このようなステップを踏むことで、オンラインゲームを効率的に開発することが可能となります。

サーバー管理とプラットフォーム

オンラインゲームの安定した運営には、クラウドサービスを使ったサーバー管理や、プラットフォームの理解と活用が重要です。

これらを組み合わせることで、プレイヤーに安定したゲーム環境や快適なマルチプレイヤー機能を提供できます。

サーバー管理とは

オンラインゲームの運営には、サーバー管理が不可欠であり、 ゲームの整合性や安定性を保つため、適切なサーバー運用が重要です。 そのために、AWSやGoogle Cloudといったクラウドサービスを利用することで、スケールや可用性を確保することが可能となります。

また、サーバーのパフォーマンスを最適化し、セキュリティ対策を講じることも非常に重要です。 これらの取り組みにより、プレイヤーにとって安定したゲーム環境を提供できます。

プラットフォームの重要性

オンラインゲームを開発するには、さまざまなプラットフォームやツールの理解も重要です。 それぞれの役割や特徴を把握し、適切に活用することで、より効果的にゲーム開発をすることが可能となります。

代表的なサービスと概要は以下のようにまとめられます。

サービス概要特徴
Photonリアルタイムのマルチプレイヤー機能を提供するクラウドサービス数百人のプレイヤーが同時参加できる環境を簡単に構築可能
Unityゲームエンジンとして広く使用されており、多プラットフォームに対応初心者でも扱いやすいインターフェースを持ち、Photonとの連携でマルチプレイヤーゲーム開発が容易
PlayFabマイクロソフト提供のゲームバックエンドサービススケーラブルなサーバーをAPI経由で提供、ゲーム運営に必要な機能が豊富

Photon導入でサーバーの運用・管理が不要に

Photonを導入することで、サーバーの運用や管理をユーザー側で行う必要がなくなります。

また、AWSやGoogle Cloudといったクラウドサービスを利用したサーバー構築や、サーバーのパフォーマンス最適化、セキュリティ対策も不要となります。

開発者はネットワークやインフラに関連する作業を減らすことで、本来のゲーム開発やコンテンツ制作に集中できる環境を整えることができます。

ネットワークについて

ネットワークは、複数のコンピュータや端末が情報を交換し合う仕組みのことです。

ゲームの世界ではこの仕組みを使って、プレイヤーの動きやゲームの状態をお互いに伝えることが可能となり、一緒にプレイすることができるようになります。

マルチプレイヤーゲームを作る際には、プレイヤー同士をつなぐネットワークの仕組みや通信の安定性が非常に重要となります。

Photonのネットワーク

Photonのネットワークは、プレイヤー同士やゲームの情報をリアルタイムでつなぐ仕組みで、 用途に合わせてさまざまな種類のネットワークが用意されています。 クラウドを利用することで、サーバーの管理負担も少なく、多くのゲームに採用されています。

SDKの種類

Photonで活用できるSDKは4種類あります。

  1. Photon PUN (Photon Unity Networking): Unity向けの高レベルAPI。シンプルなコーディングでマルチプレイヤー機能を実装可能。

  2. Photon Realtime 低レベルのAPIを提供し、細かい制御が可能。

  3. Photon Fusion 最新のエンジンで、低遅延・高精度な同期を重視し、大規模対戦に適しています。

  4. Photon Quantum 予測と補正に特化した高精度同期エンジン。ラグや遅延を最小化し、格闘ゲームやeスポーツに最適です。

Photon新200CCUプラン

Photon Fusion PlusとPhoton Quantum Plusは、100CCUの有料プランであるPlusと、100CCUの無料プランであるFree Tierの2つの100CC が組み合わさり提供されます。

従来の100CCUプランには100CCの無料プラン分は付属しませんが、 新プランでは両方を併せて使用でき、年間22,416円というお手頃な価格で使用が可能となります。

新プランは多くの開発者にとって非常に使いやすく価値のあるプランとなっています。

新200CCUプラン 仕様について

従来の100CCUの有料プランには無料プランの100CCU分は付属しません。 しかし、新プランでは有料プランと無料プランの両方を併せて使用できることが、大きな強みとなります。

無料プランを活用することで、新規開発者はPhotonの機能を学び、スキルを向上させることができ、早期に多くのユーザーを集めることが可能です。

さらに、有料プランに100CCUの無料分が付くことで、開発者は初期段階からテストや調整ができ、少ないコストでプレイテストを実施しやすくなります。

※転送量に関してはデータ量がプラン上限を超えると、転送量超過料金が追加費用として別途発生します

トラフィック管理について

このプランを利用することで、オンラインゲームの開発において非常に重要なトラフィック管理が実現します。

トラフィック管理とは、オンラインサービスやアプリケーションにおいてユーザーの接続やデータの流れを最適に制御し、安定したパフォーマンスを維持するための一連の手法や技術です。

開発者はユーザーの増加にスムーズに対応しながら、ゲームの質を維持することができます。

Asset Storeで詳細を確認できます。

Photon Quantum Plus https://assetstore.unity.com/packages/tools/network/photon-quantum-plus-deterministic-game-engine-301832

Photon Fusion Plus https://assetstore.unity.com/packages/tools/network/photon-fusion-plus-301825

メリットとデメリット

新しい200CCUプランには以下のようなメリットとデメリットがあります。 メリットとデメリットを把握することで、プロジェクトに対して最適な選択を行うことができるようになります。

メリット

  1. 初心者向けのサポート ゲーム開発が初めての方でも安心して利用できるよう、豊富なサポートとチュートリアルが用意されています。

  2. 実際のフィードバックの取得 プレイテストを通じて、ユーザーからリアルタイムでフィードバックを得ることが可能です。

  3. 迅速な市場投入 ソフトローンチに必要な機能を簡単に実装できるため、早く市場の反応を得ることができます。

これらの点により、初心者でもスムーズにゲーム開発を進められ、素早くユーザーテストやリリースが行えるメリットがあります。

デメリット

1.コスト面 年間22,416円の料金は、特に小規模なスタートアップや個人開発者にとっては、 予算に対する負担となる可能性があります。

2.データ制約 トラフィック管理が効率的に行える一方で、 大量のデータを扱う場合、追加の費用が発生する可能性があります。 予期しないコストが発生することも視野に入れておく必要があります。

3.導入までの準備 Photonの機能を最大限に活用するためには、一定の学習や導入が必要です。 初めてマルチプレイヤーゲームを開発するには少し技術的な壁を感じることもあるでしょう。

上記のようなデメリットも複数存在するため、他のプラットフォームと比較して、事前に充分な準備と検討が必要です。

バウチャーの利用方法

新しいプランを利用するためには、バウチャーを使用して簡単に100CCUの無料プランを100CCUの有料プランと結びつける手続きを行いましょう。

実際の画面を見ながら手順を説明します。

  1. Photon Dashboardにアクセスし、アカウントを作成します。   バウチャーの利用方法01  

  2. 100CCUの無料アプリケーションを選択するか、新たに作成します。   バウチャーの利用方法02  

  3. ダッシュボードのAPPSからプランの「CCUを変更」をクリック。   バウチャーの利用方法03  

  4. クリックするとプランの申込画面が開きます。   バウチャーの利用方法04  

5.「Additional CCU (Special Promotion/Voucher)」の「Got a Voucher?(Coupon, Unity purchase, …)」までスクロールします。   バウチャーの利用方法05  

6.「Coupon Code or Unity Invoice No.」の欄にアセットストアの請求書番号を入力し、アプリケーションIDを確認して「REDEEM」をクリックします。

まとめ

Photonの新200CCUプランは、これからゲーム開発を始めたい方にとって非常に貴重なプラットフォームです。

ぜひ、この新しいプランを活用してオンラインゲームの開発に挑戦してみてください。Photonの新200CCUプランを活用し、ゲーム開発を加速させましょう!

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